私が現在利用しているSony製ワイヤレスノイズキャンセリング対応ヘッドホンのWH-1000XM3(2018年10月発売)の後継モデルWH-1000XM4の発売が2020年9月4日に発売されることが決定しました。
5月初旬に下のリンクにある投稿で、これまでに発売された歴代の1000Xシリーズの変遷を振り返りながら、後継モデルの噂をまとめましたが、改めて今回、SONY公式の仕様情報から1000XM4について調べて、初出機能などを正式情報としてまとめましたので、関心ある方はご覧ください。
目次
Sony製ヘッドホン 1000Xシリーズの変遷
Sony製ワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルである1000Xシリーズについて、初代から3代目までモデルの紹介をします。主な紹介項目としては、モデル毎の特徴とモデル間の発売スパンになります。
初代 MDR-1000X(2016年10月発売)
すべては、このモデルの登場から始まりました。
特徴(音楽再生)
- ワイヤレスでもハイレゾ相当の音楽鑑賞が楽しむことのできるSony独自のBluetoothコーデックLDACに対応
- 音楽再生に関する物理ボタンを排除してハウジング部にタッチセンサーコントロール機能を実装
- 圧縮音源をハイレゾ相当までアップスケーリングするSony独自技術のDSEE HXをヘッドホン側に初めて搭載
特徴(ノイズキャンセリング)
- ヘッドホンの装着状態に最適化してノイズキャンセリング機能を最大限に発揮するパーソナルNCオプティマイザー
- ヘッドホン本体の外側と内側にノイズ測定用マイクを配置するデュアルノイズセンサーテクノロジー
- 外出時の騒音の除去に適した3つのパターンを自動的に切り替えるフルオートAIノイズキャンセリング機能
メモ
残念ながら、私はこのモデルを購入するには至りませんでした。
その理由として、フラッグシップ級のヘッドホンを購入できる資金的な余裕がなかったことと、当時私は、MDR-100ABNという別のワイヤレスヘッドホンを使っていて、このモデルの使い勝手に満足していたからです。
これまで使用してきたSony製全部入りワイヤレスヘッドホンの変遷は下の過去記事にまとめていますので、関心のある方はご覧ください。
2代目 WH-1000XM2(2017年10月発売)
私が実際にユーザーとして使い始めたのは、このモデルからです。
前モデルからの発売スパン
1年後
本モデル初出の音楽再生機能
- ヘッドホンの設定を遠隔でカスタマイズできるスマホアプリ(iOS, Android)が登場
- BluetoothコーデックaptX HD対応
- 外部音取り込みモード
本モデル初出のノイズキャンセリング機能
- 気圧計を搭載し、旅客機に搭乗時など気圧の状態にあわせてノイズキャンセリング機能を最適化
本モデル初出の本体部機能
- 湿気の吸放出性の高い合成皮革をイヤーパッドに採用
- バッテリー駆動時間の延長
- 10分間の充電で70分の音楽再生できるクイック充電対応
メモ
本モデルを購入するに至ったのは、当時使っていたMDR-100ABNのイヤーパッドの合成皮革が、長期間利用し続けた上で、汗や皮脂などを吸収しきれずにポロポロと剝がれてしまったことが最大の理由でした。
1000Xm3に乗り換えるまでひと夏を越しましたが、新たな採用した湿気に強い素材のイヤーパッドは剥がれることなく使用できていました。
3代目 WH-1000XM3(2018年10月発売)
前モデルからの発売スパン
1年後
本モデル初出の音楽再生機能
- 高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1採用
- USB-C充電採用によりクイック充電もパワーアップ。10分の充電で5時間の音楽再生が可能
本モデル初出のノイズキャンセリング機能
- 高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1採用
本モデル初出の本体部機能
- 音楽停止時のBluetooth接続自動解除機能オフ設定
- ヘッドバンド部分形状を変更し、頭部との隙間が目立たなくなった
- 本体充電用ポートにUSB-Cを採用
- 本体重量の軽量化(275g→255g)
メモ
1000XM3購入の最大の理由は、QN1という新たなプロセッサーの威力を、友人が購入したもので試聴して体感できたからでした。
それ以外にも、USB-C採用や音楽停止時のノイズキャンセリング機能自動OFFも解除できるようになったことも好評価のポイントでした。
4代目 WH-1000XM4(2020年9月発売)
前モデルからの発売スパン
1年11ケ月後
本モデル初出の音楽再生機能
- AI技術を組み込みあらゆる音源にハイレゾ級(*1)の臨場感をもたらすDSEE Extreme採用
*1 DSEE Extreme ON時にCDやMP3などの圧縮音源をSBC/AAC/LDACのコーデックでBluetooth再生する際、最大96kHz/24bitまで拡張(再生機器の仕様によっては圧縮音源をLDACで伝送する場合でもDSEE Extremeが無効になる場合がある。また、有線接続時は無効。)
本モデル初出のノイズキャンセリング機能
- 高性能のBluetoothオーディオSoCを高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1と連動させ、特に中高域のノイズキャンセルに効果を発揮
本モデル初出の本体部機能
- ヘッドホンを外すだけで音楽を停止する装着検出設定
- ヘッドホンをつけたままで会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」
- 5つの外付けマイクによる高音質なハンズフリー通話
- 2台の機器に同時接続できるマルチポイント設定
- Android端末との接続時に便利なGoogle Fast Pair対応、さらに「デバイスを鳴らす」機能に対応
- Bluetooth標準規格 Ver.5.0
- 本体重量の軽量化(255g→254g)
メモ
1000XM3から1000XM4への進化について、およそ2年の月日が経っている割には我々ユーザーが驚くような新機能は含まれておらず、ヘッドホンの脱着状態検出による音楽再生停止やマルチポイント対応という日常使用にメリットのある機能が加わった1000XM3の正常進化版というのが正直な感想になります。それだけ、1000XM3のプロダクトとしての完成度の高さが際立っているのかもしれません。
後は実際に試してみないと分からない部分ではありますが、DSEE Extremeと中高域のノイズキャンセリング向上の効果のほどが気になります。
1000XM4を買う買わない?
製品販売開始のニュースリリースが出た時点においては、本体価格がおよそ4万円ほどと伝えられているので、私にとってそう簡単に手出しができるものではないです。今はAirPods Proを重用していて、手軽に使える完全ワイヤレスイヤホンメリットを感じているので、現時点では購入することはなさそうです。