WH-1000XM3はバランス接続に対応しているか確認 ~MDR-1Aとの聴き比べ~

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Sony製ノイズキャンセリングワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルとなる、WH-1000XM3を購入してから久しいですが、今回は本機でバランス接続した状態で楽曲を聴いてみた時の感想を、こちらもSony製のMDR-1Aと聴き比べてた上でお伝えしたいと思います。

用意したハードウェア一覧

WH-1000XM3のバランス接続について確認するために用意した環境は以下の通りです。

デジタルミュージックプレーヤー

Sony NW-ZX300

すでに生産終了となっていますが、10万円超になるハイエンドのミュージックプレーヤーと比べるとお手軽にバランス接続で楽曲を楽しむことのできる銘品。本体上部に、3.5mmイヤホン・ヘッドホンジャックと共に、4.4mmバランス接続プラグに対応した端子も備えています。

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バランス接続対応ケーブル

Sony バランス再生対応ヘッドフォンケーブル MUC-S12NB1

ミュージックプレーヤーと同様に、非常に高額なバランス接続対応のケーブルの取り揃えがある中で、比較的リーズナブルな価格のものです。

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製品パッケージには、バランス接続に対応しているヘッドホンの記載が。しかし、そこにWH-1000XM3の記載はありません。

本製品対応ヘッドホン
  • MDR-1A
  • MDR-100A
  • MDR-100AAP

上記3つのヘッドホンは古いモデルが多いので、5月17日現在、※ソニー公式のMUC-S12NB1紹介ページ上で対応が記載されているモデルは以下になります。

  • MDR-1A
  • MDR-1ABP
  • h.ear on2(MDR-H600A)

3つをすべて接続した状態

上記で説明した2つのプロダクトをWH-1000XM3と接続して、バランス接続に対応しているのか、試聴してみます。なお、対応しているかどうかの判断は、Sonyが公式にバランス接続対応していると記載されているMDR-1Aとの組合せで試聴した結果と比較してみます。

試聴する楽曲を2つ選曲し、バランス接続の良さが顕著な部分を取り上げて、その違いを説明します。

試聴楽曲

Official髭男dism, Pretender

人気の高い髭男の楽曲で、比較ポイントとして挙げるのはボーカル部分ではなく、楽曲の3分30秒あたりから3分50秒あたりまでに至る、20秒間のシンセサイザー?のメロディーラインの部分になります。

MDR-1Aで聴いてみた時には、シンセサイザー?のギュンギュン鳴っている音が非常にクリアに伝わってきますが、WH-1000XM3で聴くと、楽曲全体的に幕が被せられているような印象でぼやけて聴こえました。

Aerosmith, Crazy

こちらの曲は、全体を通してギターの奏でる音が特徴です。この楽曲の確認ポイントは、3分から約35秒間続くギターの掻き鳴らしメロディーラインです。

MDR-1Aではまるで目の前で演奏されているように感じるほど、1弦1弦の音が耳にしっかり伝わってくるのですが、WH-1000XM3ではやはり1枚ベールを被せられるように、クリアには聴こえませんでした。(下のYouTube動画では3分10秒からになります)

評価

Sonyが公式にバランス接続対応を謳っているMDR-1Aと比べると、WH-1000XM3はバランス接続に対応できているとは言えないパフォーマンスでした。具体的には、MDR-1Aで体感することのできる楽曲の解像度の高さを、WH-1000XM3による再生時には感じ取ることができませんでした。

以上の結果から、個人的な主観にはなりますが、WH-1000XM3はバランス接続には対応していないのではないかと考えます。

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