watchOS6から追加されたソーラーダイヤル文字盤の解説

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【更新履歴】7/14 文字盤解説シリーズとして投稿した記事へのリンクを追加

watchOS 6の情報公開がなされたWWDCの記事を投稿しましたが、

そこで気になる文字盤として取り上げていた、ソーラーダイヤルについて、実際に使い始めてみて分かったことをまとめてみたので、ご紹介します。

iPhoneのApple Watchアプリでの文字盤設定画面

まずは、iPhoneのApple Watchアプリでのソーラーダイヤルの設定画面から見ていきます。

時刻表示形式設定

時刻表示を、

  • アナログ(時針と分針、秒針)
  • デジタル(時と分をデジタル数字で、秒は時刻を表示している円形の外周部分の目盛りが60個あり、それが秒針代わりとなる)

のどちらか一方を選ぶことになります。

アナログ表示

アナログ表示を選ぶと、下の写真のように、アナログ時計が画面中央部分にある円形に現れます。

デジタル表示

デジタル表示を選ぶと、アナログ時計だった円形部分がデジタルでの表示に変わり、外周部分に秒を表す目盛りが表示されたことが分かると思います。

デジタルの秒を刻む仕組みが、

あっ、これ、クイズタイムショックだ!

と思わずにはいられませんでした。

 

若い人はこのクイズ番組をしらないかもしれませんが、おじさんにとっては懐かしい番組なんです(笑)

デジタルの秒を表すのが、クイズタイムショックを彷彿させる動きをする

コンプリケーション設定

ソーラーダイヤルで設定できるコンプリケーションは、文字盤の四隅(左上、右上、左下、右下)の4か所になります。

私は、インフォグラフで設定している、お気に入りコンプリケーションを四隅にそのまま流用して設定しています。

コンプリケーション設定

ソーラーダイヤルのコンプリケーションは、インフォグラフのコンプリケーションの色彩表現方法が異なっています。

インフォグラフでは、コンプリケーション側で用意されているカラーがそのまま表示されており、

例えば、気温のコンプリケーションでは、気温が高いと暖色のグラデーションで表示され、気温が低いと寒色のグラデーションに対応をしている

といったように、それぞれのコンプリケーションがカラフルに表示されています。

一方、ソーラーダイヤルでは、四隅にあるコンプリケーションのカラーは、ブルーを基調としたモノクロで統一されています。

インフォグラフのコンプリケーションと色彩の持たせ方に違いがある

実は、ソーラーダイヤルの文字盤のスクショを撮影して初めて気づいたことがありました。

まず、下の4枚の死クリーンショットを見比べてみてください。

実は、日の出の時間を起点に、時間が

日の出 → 日中 → 日の入り → 夜間

と進むにつれて、ブルーの色味が変わっていることが分かりました。これを発見した時には、さすがAppleだな、と思いました。

太陽の位置によって、ブルーの色合いも実は変化していた

更に、驚かされたのが、

  • 日の出の朝焼け
  • 日の入りの夕焼け

の色味もちゃんと表現されているところです。

朝焼けも夕焼けも、太陽の光と空の色のグラデーションになっていますが、朝焼けでは、空の色が日中のさわやかな淡い青色になっていて、夕焼けの空の色は、夜間を表す深い青色になっていることに気づきました。

朝焼けと夕焼けの色味表現も、違いをしっかり表していた

たぶん、日が出ている時間と日が沈んでいる時間の割合もソーラーダイヤルの文字盤が対応している気がしています。

今年の夏至(6月22日ごろ)はすでに終わってしまったので、スクリーンショットを撮影するチャンスは来年まで待たなくてはなりませんが、冬至(12月22日ごろ)はこれからやってくるので、忘れずにスクリーンショットを撮りたいと思います。

少なくとも、9月21日時点のスクリーンショットを撮影できているので、比較はできると思います。

日中と夜間の時間割合も対応していそう

Apple Watch上の文字盤ではまったく気にならなかったのですが、この記事を投稿する時のスクリーンショットを見て、初めて気づいたのですが、

2つの矢印の先にある、4つの点の集合体(合計8つ)は、いったい何なのだろうと。

何か意味があるだろうけれども、これを気づいた時には分からず仕舞いでした。

でも、ソーラーダイヤルを指で軽くたたいてやると、下のように画面が切り替わることがきっかけで、

点の正体が分かりましたので、後ほど皆さんにもお知らせします。

ちなみに、上の写真にある、日長というのは、調べてみると日中(日が出ている時間の長さ)だということが分かりました。

なぞの点の正体は?

アプリやコンプリケーションを起動せずに、ソーラーダイヤルの文字盤のままの状態でデジタルクラウンを回すことで、ソーラーダイヤルの太陽の位置を手動で動かすことができることを発見しました。

実際の動きは、YouTubeに動画をアップしましたので、ご覧ください。

 

いざ、手動で回してみると、太陽がなぞの点のところに移動すると、その名称が表示されました。

例えば、日の出グループだと、

と表示されます。

また、日の入りグループでは、

と表示されています。

どうやら、これらの点は、何かの専門知識からきているようです。

さっそく調べてみました。

と、その前にYouTubeにアップした動画の最後に、手動で時間を巻き戻した太陽が、自動で日付が変わる直前まで一気に移動するのですが、その最後に表示される太陽正子は何だろうと調べると、

〘名〙 午前零時。太陽が地平線下の子午線を通過する時刻をいう。十二支の子(ね)の刻に当たる。真夜中。⇔正午(精選版 日本国語大辞典より)

だということが分かりました。

薄明とは何なのか?

これら専門用語の骨子となっている薄明を調べると、

↓ 情報参照先(第五管区海上保安本部海洋情報部)

日の出前や日の入り後の、空がうす明るい状態を表すということで、さらに薄明は「市民薄明(常用薄明)」「航海薄明」「天文薄明」などに分けて考えることがあります。という説明がありましたので、さらに深堀りしてみます。

常用薄明

市民薄明とも言い、灯火なしで屋外の活動ができる目安とされ、日本では日の出前・日の入り後30分間程度

太陽の高度は、水(地)平線下マイナス50分~マイナス6度

航海薄明

1~2等星が見え、また、地平線や水平線が識別できる目安とされ、日の出前・日の入り後1時間程度

太陽の高度は、水(地)平線下マイナス6度~マイナス12度

天文薄明

空の明るさが星明かりより明るい目安とされ、日の出前・日の入り後1時間30分後程度

太陽の高度は、水(地)平線下マイナス12度~マイナス18度

だということが分かりました。

まとめ

調べた本人が言うことでもないですが、まさか新しく追加された文字盤一つから、ここまで調べることになるとは思ってもみませんでした。

でも、このソーラーダイヤルという文字盤、Appleも相当こだわってリリースしたものなんだと実感しました。

これから、この文字盤も自分のApple Watchのレギュラーとして使っていこうと思います。

文字盤解説シリーズ記事へのリンク

本サイトのシリーズ記事としているApple Watch文字盤解説にて、本記事を再構成・加筆修正をしたものを別記事として投稿しました。関心あります方は下記リンクからご覧ください。

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