【更新履歴】11/17 イヤージェルの素材 を追加
11月12日に発売となったJabraのノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン、Jabra Elite 85tを発売当日に購入しましたので、ご紹介します。2回目に紹介するのは、イヤージェル(イヤーピース)になります。
こちらの記事ではメーカー標準イヤージェルの紹介記事になりますが、サードパーティ製のもので装着したお試し記事もあるので、関心ある方は下に記事へのリンクを貼っておくので、覗いてみて下さい。
目次
イヤージェルとは?
完全ワイヤレスイヤホン本体を耳に挿入する先端部分にあり、イヤホン本体から伝わる音が耳に直接伝わるための出口部分となり、耳穴にぴったりとフィットさせて外部からの音をシャットアウトする目的(パッシブノイズキャンセリング)も兼ね備えているパーツで、一般的にはイヤーピースと呼ぶことが多いのですが、Jabraではイヤージェル(単数EarGel、複数EarGels)と呼んでいます。
標準品として付属するイヤージェル
Elite 85tを購入すると最初から製品パッケージに入っているイヤージェルは、3サイズ×2個=6個あります。
イヤージェルの形状
Jabra Elite 85tのイヤージェルの形状は、同社の65tや75tといったシリーズのそれと異なるものになっています。また、その形状は、AirPodsProのそれともまた異なるものです。
Jabraの他のイヤホンとの違い
具体的に説明をすると、65tや75tでは、本体側との接続側の形状が真円形、そして耳に接触する側も真円形になっていました。85tでは本体との接続側も耳に接触する側も、大きく形を変えて楕円形となりました。
AirPods Proとの違い
AirPodsProのイヤーチップと比較すると、文字上だけの共通点として、内側も外側も楕円形になってることを挙げることができますが、その形状の深く見てみると85tの楕円形の形状がAirPodsProのそれよりもより鋭角になっていることが分かります。85tが手に入る以前に、形状がAirPods Proと同じ楕円形だと知っていたので、サードパーティ製のAirPodsPro用イヤーチップでお気に入りのSednaEarfit XELASTECがもしかしたら流用できるかのではないか?と密かに期待していましたが、その形状が不一致だと分かったので、残念ではありますが諦めました。
外側 内側
イヤージェルの素材
シリコン製
イヤージェルのサイズ
付属品として付いてくるイヤージェルのサイズは、小さなサイズから順番に
- Sサイズ
- Mサイズ
- Lサイズ
の3つになります。以後、AirPods Proのイヤーチップと比較もします。
全サイズ一覧
S、M、Lの3サイズを一列に並べて写真を撮影しました。
さらに、AirPodsProのイヤーチップと共に、3サイズともその大きさを比較できるように並べて撮影したものが下の写真です。比較して分かったのですが、Elite 85tのイヤージェルでは(イメージとして)山の山頂にある火口のへり(縁)の部分がフラットになっているのに対して、AirPodsProの方は同じような処理はなされていませんでした。
異物混入を防ぐフィルター付き
AirPods Pro純正イヤーチップにもその存在が認められていましたが、耳あかやほこりなどがイヤホン本体の管(くだ)に誤って入ってしまうことを防ぐ目的のフィルターがイヤージェルに付いていました。実物を比較してみると、2つのフィルターには大きな違いがありました。それはフィルターの目の細かさです。AirPodsProのイヤーチップのフィルターがより目が細かく、Jabra Elite 85tのフィルターはAirPods Proよりも大きめの穴が空いていて、穴が開いていないスペースもところどころに見受けられました。
目が細かい 目が粗い
イヤージェルの取り外し
イヤージェルの取り外しは、イヤホン本体からイヤージェルを引っ張って取り外します。
なお、本体側の取り付け部分が下の写真に写っていますが、工の字のような形状です。この少し凹んだ部分にイヤージェル側の接続部分がハマる形で取り付けられています。この本体パーツは樹脂でできていると予想され、あまりに大きな力をかけてしまうと溝(ミゾ)になっている細い部分から割れてしまってポロっと本体パーツから取れてしまわないか心配です。
本体パーツに負担がなさそうな取り外し方
買ったばかりの頃はいまいち要領をつかめなかったのですが、いろいろ試しているうちにあまり力を入れずにも取り外しができた方法をご紹介します。右手の指でイヤホン本体側をしっかりと保持し、左手の親指・人差し指・中指のつめを立ててイヤージェルの外側を挟み込んだ状態で、右手と左手をそれぞれから外側に離すように静かに引っ張るとスポッと取り外しができます。皆さんも一度お試しください。
イヤージェルの大事な働き
この記事の冒頭でも簡単に説明しましたが、イヤージェルは大変重要な役割を担っています。こちらではイヤージェルが具体的にどのような重要性を持っているのか、そしてこれらイヤージェルの働きを最大化するための方法についても紹介しています。
ノイズキャンセリング機能の最大化に大きく寄与
このイヤージェルは、ノイズキャンセリング機能を正常に働かせるために大変重要なパーツとなっており、自分の耳穴の大きさに合う適切なサイズを選ぶことが大切になります。適正サイズでない場合の例としては、大きな耳穴の人が一番小さなSサイズを着用するとイヤージェルと耳穴の間に空間が生まれ、これらの隙間から外部のノイズが入り込んできてしまいます。また、小さな耳穴の人が一番大きなサイズのLを着用すると耳道の入り口でイヤージェルが留まってしまって奥まで入ることができずにイヤージェルと耳穴の間に空間がやはり生まれてしまい、そこからノイズが入ることになります。
これらのようなサイズのミスマッチが起きている場合、ノイズキャンセリング機能をオンにしているはずなのにやたらノイズが聞こえたり、イヤホンを耳に付けている状態で何となくきちんとハマっていない違和感のようなものを、得てして感じるものです。その時には、別のサイズのものへ替えてみることをお勧めします。自分の耳穴に合うサイズを見つけると、パッシブノイズキャンセルもしっかりと効いた上で、Elite 85tのPRポイントになっているアクティブノイズキャンセリングによるノイズ除去がなされることで、その効果は最大限に発揮されることになります。
自分に最適なサイズを見つけるためのお試し方法
自分の耳穴に合うサイズを探るために試してほしい方法は、これら3つのサイズを交互に変えながら、ノイズキャンセリング機能をOFFにした状態で室外に出て、外の環境で発生している多くのノイズ(例えば、車のエンジン音)がどれ位聞こえるのかを体感することです。サイズが合わないとノイズが直(じか)に聞こえてきますが、サイズがちゃんとあっているとパッシブノイズキャンセリングが働いて、それらノイズに1枚ベールが掛かっているような音に変わっていると思います。
以上で今回のレビューは終わりです。Jabra Elite 85tのレビューはまだまだ続きます。次回をお楽しみに!
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