Jabra Elite 85tのマルチポイント対応をAirPods Proと比較しながら解説!異なるApple IDのiOSデバイス間でも同時利用が可能に

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Jabra Elite 85t の特長の1つとして、最大2台までのマルチポイント接続対応があります。今回は、マルチポイント対応によってユーザーにどんなメリットがあるのかについて紹介したいと思います。

複数デバイスに同時に接続できるのがマルチポイント

まずはマルチポイントについて紹介したいと思います。1つのデバイス(今回は完全ワイヤレスイヤホン)に対してBluetoothによって、複数台のデバイス(スマートホンやデジタル音楽プレーヤー)の接続および操作ができる機能に対応していることをマルチポイント対応といいます。

Jabra Elite 85t に関しては、最大2台までのデバイスのマルチポイント対応と公称されています。なお、接続するデバイスは、それらデバイスのOSに縛られることなく対応が可能になっています。具体的には、iPhoneやiPod touchなどのiOSデバイス、iPadのiPadOSデバイス、Androidスマホ・タブレットもOKです。

一方でAirPods Proについては、マルチポイントには非対応となりますが、iOS14以降では自動切換え機能が実装されており、ユーザー側ではマルチポイント対応デバイスと同じような使い方が可能になっています。この自動切換え機能についてはいくつか利用条件があり、

  • iOSかiPadOSデバイスのみ対応
  • 同一のApple IDでサインインしていること

以上の条件が必要になります。

マルチポイント対応と自動切換え機能の比較

ここで、Jabra Elite 85tのマルチポイント対応と、AirPods Proの自動切換え機能について表でまとめてみます。

マルチポイント対応自動切換え機能
接続デバイスiOS, iPadOS,
Android, その他
iOS, iPadOS
各種アカウント必要なし同一Apple IDによるサインイン
接続台数の上限2台まで特に制限なし

接続デバイスの項目でマルチポイント対応の場合、iOSやAndroid以外にも接続ができるデバイスとして、私が所有しているSONY NW-ZX300といったBluetooth接続対応をしているデジタル音楽プレーヤーも接続ができます。

所有デバイスによるJabra Elite 85tへの同時接続例

私が所有しているデバイスによる、同時接続での活用例を紹介します。現在所有しているデバイスは以下の通り

  • プライベート用iPhone(個人のApple IDでサインイン)
  • 会社支給仕事用iPhone(会社用Apple IDでサインイン)
  • Apple Watch Series6(音楽データインストール済)
  • SONY NW-ZX300

個人用と会社用の2台のiPhoneを同時接続

例えば、会社と自宅間での移動や仕事の移動中に、個人用のiPhoneで音楽を再生してJabra Elite 85t で聴いている際に、会社のiPhoneに電話がかかって来ても着信対応ができますが、AirPods Proの場合、同じiOSデバイスとなる2台のiPhone間でも、個人用と会社用で異なるApple IDでサインインをしており、自動切換え機能を使うことができません。

個人用iPhoneとApple Watchを同時接続

いつもはiPhoneで音楽を聴いているが、バッテリー残量が少なくなっている際に、バッテリー節約のためApple Watchから音楽を再生して聴くことができます。AirPods Proの場合、同じApple IDで接続しているがwatchOSが自動切換えに対応をしているのかが不明。

個人用iPhoneとZX300を同時接続

例えば、どちらのデバイスからの音楽再生が音質が良いのかのチェックができました。

マルチポイント接続時の具体的な動き

個人iPhoneで音楽を聴いている時に、会社iPhoneに電話がかかってきた時

→ 音楽の再生が一時停止されて、着信音が聞こえる。着信に対応し会話を終えて電話を切ると、一時停止していた音楽が自動再生される。

個人iPhoneで音楽を聴いている時に、ZX300で音楽を再生した時

→ iPhoneの音楽の再生はそのままに聴こえていて、ZX300の音楽は聴こえない。ZX300の音楽を聴きたい場合には、iPhoneの音楽再生を停止、または一時停止してから、ZX300で音楽再生を行うと聴くことが可能。

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