WF-1000XM4 レビュー第2弾! イヤーピースを細かくチェック ~AirPods Pro・Jabra Elite 85tとの比較~

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6月25日に販売されたSony製完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルとなるWF -1000XM4を発売当日に購入しましたので、ご紹介します。2回目にレビューするのは、イヤーピースになります。

イヤーピースとは?

完全ワイヤレスイヤホン本体を耳に挿入する先端部分にあり、イヤホン本体から伝わる音が耳に直接伝わるための出口部分となり、耳穴にぴったりとフィットさせて外部からの音をシャットアウトする目的(パッシブノイズキャンセリング)も兼ね備えているパーツで、一般的にイヤーピースと呼んでいます。

イヤーピースの大事な働き

この記事の冒頭でも簡単に説明しましたが、イヤーピースは大変重要な役割を担っています。こちらではイヤーピースが具体的にどのような重要性を持っているのか、そしてこれらイヤーピースの働きを最大化するための方法についても紹介しています。

ノイズキャンセリング機能の最大化に大きく寄与

このイヤーピースは、ノイズキャンセリング機能を正常に働かせるために大変重要なパーツとなっており、自分の耳穴の大きさに合う適切なサイズを選ぶことが大切になります。適正サイズでない場合の例としては、大きな耳穴の人が一番小さなSサイズを着用するとイヤーピースと耳穴の間に空間が生まれ、これらの隙間から外部のノイズが入り込んできてしまいます。また、小さな耳穴の人が一番大きなサイズのLを着用すると耳道の入り口でイヤーピースが留まってしまって奥まで入ることができずにイヤーピースと耳穴の間に空間がやはり生まれてしまい、そこからノイズが入ることになります。

これらサイズのミスマッチが起きている場合、ノイズキャンセリング機能をオンにしているはずなのにやたらノイズが聞こえたり、イヤホンを耳に付けている状態で何となくきちんとハマっていない違和感のようなものを、得てして感じるものです。その時には、別のサイズのものへ替えてみることをお勧めします。自分の耳穴に合うサイズを見つけると、パッシブノイズキャンセルもしっかりと効いた上で、WF1000XM4のPRポイントになっているV1チップによる高性能なアクティブノイズキャンセリングによるノイズ除去がなされることで、その効果は最大限に発揮されることになります。

標準品として付属するイヤーピース

WF-1000XM4を購入すると最初から製品パッケージに入っているイヤーピースは、ノイズアイソレーションイヤーピースと命名されています。

ノイズアイソレーションイヤーピースとは?

SonyがWF -1000XM4のために設計・開発したイヤーピースとなります。

型番:EP-NI1000(S)(M)(L) ソニーストア販売価格:1,980円(税込)@ 同サイズ 1ペア ( 2個 )

紛失・破損してしまった場合にも、イヤーピースがサイズごとに別売りで購入できるのもGoodです。

ノイズアイソレーションイヤーピースの形状

ノイズアイソレーションイヤーピースの形状は、一般的な真円系のものになっています。素材としては、イヤホン本体に取り付ける部分はサイズごとに異なる色のついた比較的硬めの素材を採用しており、耳穴に接する部分は低反発性を持つポリウレタンフォームを採用しています。

ノイズアイソレーションイヤーピースのサイズ

イヤーピースのサイズは、S・M・Lの3つのサイズが用意されています。サイズの区別がしやすいように、裏側のイヤホン本体との接続するキャップ部分に色がついており、

Sサイズ:橙色

Mサイズ:緑色

Lサイズ:水色

となっています。

ノイズアイソレーションイヤーピースの特徴

イヤーピースの耳穴に接する部分を指で力を込めて押し込むと、ごく短い間ですがイヤーピースが縮んだままの状態になっているので、その間に耳穴に装着すると元の形状に戻ることから、耳穴内部でのフィット感が高く、またベストな装着状態を長く保ち続ける安定性に優れたものになります。

そして、耳穴にしっかりとフィットすることにより、外から伝わるノイズを遮音するパッシブノイズキャンセルの役割を果たしており、主に高音域のノイズ(人の声も含まれる)除去に貢献をしています。また、ノイズを遮音できることにより、音楽再生時に必要以上に音量をUPすることなく、いやゆるヘッドホン・イヤホン難聴と評されるような聴覚への悪影響も軽減することに寄与しています。

さらには、ノイズ軽減されることにより、聴いている楽曲のディティールも聴き取りやすくなるというメリットもあります。

AirPods Pro / Jabra Elite 85t との違い

ここからは、WF -1000XM4のノイズアイソレーションイヤーピースと、AirPodsProやJabra Elite 85tのものとで比べてみたいと思います。

イヤーピースの形状

AirPodsProやJabra Elite 85t と比較すると、WF-1000XM4では真円形状でしたが、Air Pods ProとJabra Elite 85tでは楕円形状になっています。また、85tの楕円形の形状がAirPodsProのそれよりもより鋭角になっていることが分かります。

イヤーピースの素材

採用している素材については、低反発性のあるウレタンフォームを採用しているWF -1000XM4とは対照的に、AirPods ProとJabra Elite 85tではシリコン素材を採用しています。

イヤーピースのフィルター

AirPods ProとJabra Elite 85tには、イヤホン内部への異物混入を防ぐためにフィルターが付いていますが、WF-1000XM4にはフィルターは付いていませんでした。

全サイズ一覧

S、M、Lの3サイズを一列に並べて写真を撮影しました。

左から、WF -1000XM4、AirPods Pro、Jabra Elite 85t

上の写真を見比べて感じたことは、WF -1000XM4のノイズアイソレーションイヤーピースだけが真円形状であるために、心なしか他の2つよりも一回り小さく見えます。

Sサイズ比較

左から、WF -1000XM4、AirPods Pro、Jabra Elite 85t

Mサイズ比較

左から、WF -1000XM4、AirPods Pro、Jabra Elite 85t

Lサイズ比較

左から、WF -1000XM4、AirPods Pro、Jabra Elite 85t

イヤーピースの取り外し

イヤーピースの取り外しは、イヤホン本体からイヤーピースを引っ張って取り外します。ただし、イヤーピースはイヤホン本体との取付けるキャップ部分と耳穴に接する部分が別の素材になっているため、イヤーピースの外側部分だけ引っ張っても、取り外ししにくケースがあるかもしれません。

本体パーツやイヤーピースへの負担がなさそうな取り外し方

買ったばかりの頃はいまいち要領をつかめなかったのですが、いろいろ試しているうちにあまり力を入れずにも取り外しができた方法をご紹介します。

左手の親指・人差し指・中指でイヤーピース部分を掴んだ状態(写真左)で、親指の爪を立ててイヤーピースの外側をめくり上げるように少し引っ張ってみると(写真右)、本体と接続されている色のついたキャップ部分が見えます。

次に、キャップ部分とイヤホン本体の管側の境目に親指の爪を入れ込んだ後(写真左)、管に線状になっている出っ張りが見える所まで親指の爪でキャップの先端部分を引っ張ることができたら、

左手は挟み込んだ状態のままでで、右手でイヤホン本体を少し回転させながら、軽く引っ張ってあげれば簡単に外すことができます。皆さんも一度お試しください。

自分に最適なサイズを見つけるためのお試し方法

自分の耳穴に合うサイズを探るために試してほしい方法は、これら3つのサイズを交互に変えながら、ノイズキャンセリング機能をOFFにした状態で室外に出て、外の環境で発生している多くのノイズ(例えば、車のエンジン音)がどれ位聞こえるのかを体感することです。サイズが合わないとノイズが直(じか)に聞こえてきますが、サイズがちゃんとあっているとパッシブノイズキャンセリングが働いて、それらノイズに1枚ベールが掛かっているような音に変わっていると思います。

以上で今回のレビューは終わりです。WF -1000XM4のレビューはまだまだ続きます。次回をお楽しみに!

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