【更新履歴】9/22 急速充電対応紹介、複数の画像、常時ディスプレイの解説文を追加
現在、私はApple WatchのSeries 4を持っています。先日、発売が開始されたSeries 6を購入するかどうか迷っていましたが、いろいろと検討した結果、買換えることを決断して注文しました。こちらのページでは私と同じ同じ悩みを抱えていらっしゃる方向けに、まずはSeries6とSEをSeries4と各種パーツや機能比較をした上で、どんな理由によってSeries 4から6への乗り換えを決断したのかという点について、ご紹介しています。
目次
本ページ概要
本ページの前半では、サクッと比較した情報が欲しい方向けに、モデル間で明確な差がついているポイントに絞って紹介します。なお、比較にあたっては、対象機種をSeries 6、SE、Series 4の3モデルを選定しました。
比較項目毎にもっと詳しく内容を知りたい方、そしてSeries4ユーザーでSeries6へ買い替える決断をまだできていない方へのお薦め情報について、後半にまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。
前半:忙しい人のための簡単比較
3つのモデルでの機能差がパッとお分かりいただける比較表を下記に掲載しましたので、まずご覧下さい。
Series4と比べてみると、Apple Watchの最新かつ上位モデルとなるSeries 6では、真新しい内蔵パーツや新機能のメリットを享受することができるモデルであるといえます。心電図測定が唯一、Series4ユーザーでもSeries6ユーザーと肩を並べることができる機能になっています。
一方で、Apple Watch SEとSeries4を比べると、Sチップ(後述しますがS5とS4は実質同一スペック扱い)とストレージがアップグレードされ、機能ではコンパスや常時計測の高度計(常時計測ではないものの、Series4でも高度計は備えています)が使えるようになりますが、その一方で心電図機能がなくなってしまうことになります。
以上のことから、Series4ユーザーにとって、乗換えのメリットがより多いのはSEではなく、Series6であるといえるのではないでしょうか?あとは、最低でも42,800円(税別)となる金額を支払ってまで購入したいかどうかという金銭的余裕と自分の気持ち・購入欲の問題になると思います。
後半:詳細解説
後半では、前半で紹介した比較ポイントを項目ごとに解説していきたいと思います。
Sチップ(動作速度)
Sチップは、PCやMacのCPUのような役割をApple Watchで担っており、Series6と4との間でSチップのバージョン差が2世代分(S6とS4)になっていて、その差はずいぶんと広がっているように思いましたが、過去のニュースを調べてみると、Series5で採用していたS5チップは、S4とほぼ同一のスペックであることが下のリンク先でもつたえられているところなので、実質的には1世代だけの進化というのが正確な情報となります。
しかし、1世代だけの進化とは言えど、最大で20%高速に動作するという違いにメリットを感じるのであれば、買換えを決定する動機の1つにはなりそうです。動作速度が速くなったらどんな利点があるのかというと、比較的待機時間が長くなりがちなwatchOSのアップデートデータやiPhoneと同期した音楽データのインストール時間が短くなる、というメリットがありそうです。
Uチップ(位置情報)
Series6には、U1チップという正確な位置情報を測定できるチップがApple Watch史上、初めて搭載されています。このU1チップというものは、元々iPhone11に初めて搭載されたもので、UWB(ウルトラワイドバンド)といわれる無線通信が使えるチップです。
数百MHzから数GHzという非常に広い周波数帯域を用いる無線方式によって、近距離で100Mbpsという高速通信が可能なチップになっていますが、現時点ではiPhoneを含めてまだ明確に有効な活用方法が確立されていない技術になっているようです。
今後発売が噂されているAirTagなる忘れ物の場所をAR技術によって視覚的に探すことのできるものに利用されるのではないかといわれています。現時点では、U1チップの具体的なメリットが感じられませんが、その将来性に期待しながら、それが搭載されているSeries6を購入して待ってみるということでしょうか?
WiFi
現在、Apple Watch Series4を毎日使っていて、不満に思っていたのが、Apple Watch単体での通信速度の遅さでした。11acや11axに非対応で、また周りの電波からの干渉に弱く、通信速度も低めである2.4GHz帯しか利用ができないスペックでは致し方ないのかなと思います。
Series6では、利用できるWiFi規格については、11b/g/nの2.4GHzと5GHzとなっており、11acやaxにはまだ対応はできていませんが、2.4GHzと比べると周りの電波からの干渉に比較的強く、高速な通信ができる5GHzにようやく対応となりました。こちらのメリットとしては、Apple Watch単体での通信速度が上がり、例えばwatchOSや音楽などのデータにかかるダウンロード時間が短くなるというメリットが生まれると想定しています。(一方でデータのインストールについては、Sチップ側のパフォーマンスに依存しているものと考えられます)
ストレージ
WiFiと共に、Series4で不満に思っていたのは、ストレージの少なさでした。私はApple Watchに自分のお気に入りの音楽データをインストールして、AirPods ProとApple Watchを接続して音楽を聴いています。Series4ではストレージが16GBしかなく、またそのストレージをすべて楽曲データ分として使うことができないので、本当はたくさん音楽データを入れたいのに、容量が足りずにお気に入りのアーティストの曲をすべては入れられないという不満を持っていました。
Series5以降は、ストレージが今までの2倍となる32GBとなったため、Series4よりも多くの楽曲を収録することができます。音楽をいつでもどこでも聴いていたい自分にとっては十分すぎるメリットになります。
ディスプレイ常時表示
ディスプレイの常時表示機能については、Series5から採用されたものであり、Seires4では利用できない機能なので、使い勝手の良さをまだ実感できていない状況です。従って、実機を購入し試してみないことには、これがユーザーにとって役立つ機能かどうかを評価することができなさそうです。
(9/22追記)なお、常時表示ディスプレイの明るさが、Series5と比べて2.5倍明るくなったと製品発表会の紹介スライドに記載(上記掲載画像で矢印で示している部分)されています。外出時に直射日光を浴びている状態ではSeries5での常時表示ではディスプレイ常時表示の明るさが日光に比べると暗くて、見えづらい部分が改善された格好になります。
なお、前述しましたが、S4チップとS5チップがほぼ同一スペックであるという理由の一つに、Appleが公称で伝えているバッテリー駆動時間(約18時間)を維持したいがために、チップを高性能なものにしてバッテリーをより早く消費してしまうことよりも、性能を変えずにバッテリー消費もSeries4とほぼ同様とした、という話も検索して見つけたページ(下のリンク先の記事)に記載がありました。
心電図検査(ECG)
ECGは、英語名で心電図を表す単語、Electrocardiogram(エレクトロカーディオグラム)の略語。
9月初旬に、Apple Watchが日本国内において医療機器としての承認が下りたニュースが駆け巡りました。
その後、9月17日にwatchOS7が公式配信がされましたが、心電図機能が解禁となった国(コロンビア、イスラエル、クウェート、オマーン、カタール、アラブ首長国連邦の6ヶ国)の中に日本は含まれておらず、ユーザーが心電図機能を使えるのはもう少し先の話になりそうです。
なお、日本でこの機能が解禁になった際には、Series6とSeries4だけがこの機能を実装していることにより、心電図検査を使えるようになり、Apple Watch SEは利用できません。心電図検査は、Series4が唯一SEに勝っている機能となります。
血中酸素飽和度(SpO2)の測定機能
心電図測定は明確に医療機器としての承認が下りていないと利用ができないものになっていますが、Series6から初めて搭載された血中酸素飽和度(SpO2)の測定については、国の承認なく使える機能のようで、日本国内でも利用ができます。
血中酸素飽和度とはどんな数値なのか調べたところ、
血中酸素飽和度とは血液中の酸素の量の事でSpO2と呼ばれています。値は%で表し、血液中の酸素の濃度が満タンだと100%、正常値で99~96%と言われています。体に疾患があったり体調不良などを起こしていると数値が低下することがあり、医療機関では入院中の患者の体調管理や、手術中の容体の変化を監視するためにも使われている、体調を評価する上で非常に重要な数値なのです。
コニカミノルタ ランニングプロジェクトより
という内容になっていて、手軽に自分の健康を推し量ることのできる指標(代表的なものとしては、体温や血圧)の1つかなと理解しました。
この機能を利用するには、15秒間は体を動かずに安静にする必余はありますが、例えば1日1回毎朝に自分の健康チェックする目的で行う、という活用が良いかもしれませんね。
コンパス
自分が今どの方向に向かっているのか、というコンパス単体の機能を使うというよりは、コンパスの機能を別のコンプリケーション(代表的なものはマップ)上で利用すると便利になるだろうなと思います。具体的には、地図上に今自分のいる位置と、向かっている方向がコンパス機能を利用することで向かっている方向まで地図で合わせてくれると便利ですよね。
常時計測の高度計
常時計測ではなかった頃の高度計は、Series4でのワークアウトの結果表示で見かけるくらいで、それが常時計測になった時にどんなメリットがあるのかが正直分かりません。ワークアウトも毎日使っていることもないので、想像の域を超えませんが、例えば高度の高い所にいる時に自分の健康管理のために血中酸素飽和度を計測してみて、その際のログとして具体的な高度と共に記録されるのかもしれませんね。
急速充電(9/22追記)
この投稿の初稿時には見逃していましたが、Series6にしか実現できていない機能を見つけましたので、ご紹介します。それは、Apple Watch Series6では充電する時に、急速充電が可能になったということでした。上記の画像は製品発表会の時の機能紹介スライドですが。矢印で指名している部分を見ると、20% faster(充電中を表す緑色の稲妻アイコンと共に)と伝えられています。
Apple公式ページ上で急速充電について詳しい説明が掲載されており、従来モデルと比べて20%速く充電ができるようになり、0%状態のApple Watch Series6において、約60分で80%、90分でフル充電ができるようです。私の場合、Apple Watchを唯一取り外すのは、お風呂に入る時だけなので、この急速充電対応は嬉しいニュースとなりました。
SEでは急速充電は非対応
ちなみに、SEは急速充電に対応しているのかもあわせて同じ公式サイトで調べてみましたが、やはり非対応となっていることが説明文から分かりました。下にある画像は上記のApple Watchのバッテリーに関する公式ページの記述をスクショしたものですが、Series 6では約60分で80%充電だったところ、SEでは約90分、フル充電までとなるとSeries 6では約90分であるのに対して、SEでは約150分かかるという説明になっていました。
なお、下の画像はSEの製品発表の時の紹介スライドとなり、矢印で示している部分に、急速充電と一見間違えてしまいそうな紹介(2x faster than Series3の文字と共に黄色の稲妻アイコンと共に提示)がされていますが、こちらはS5チップの動作速度の速さ(Series3のS3チップに比べて2倍高速に動作をする)を示しているものだと思います。
買換えにあたってぜひ使いたいAppleの下取り制度
これまで後半パートでいろいろなパーツや機能を紹介してきましたが、私が買い換えようと決断した時に肩をポンと押してくれたのが、Apple Trade inというAppleオンラインストアの下取り制度でした。
私が現在所有しているApple Watch Series4を下取りに出した場合、いくら位になるのかを簡単な質問に答えると教えてくれます。私の判定結果の場合、最大で16,000円で下取りをしてくれることが分かりました。
例えば、Series6の最安値モデルは、
- 本体ケースの大きさ40mm
- アルミニウムケース
- スポーツバンドや新着のソロループバンド
という組合せで、42,800円(税抜)となり、消費税込みで47,080円を支払うことになります。ここから、下取り最高価格の16,000円を差し引くと、31,080円となります。
Apple Watch SEの価格が、29,800円(税抜)で、消費税込みで32,780円となるため、Series4を最大価格で下取りができた方がSEよりも安くなるということが分かりました。Apple Watch SEを購入してSeries4を下取りしてもらうとさらに安くはなりますが、これまでに紹介してきましたがSeries4ユーザーにとって買換えメリットの薄いSEを購入する選択肢はなかったので、この結果によって、めでたくSeries4からSeries6への買い替えを決断、注文するに至りました!
また、Apple Watchを買取ってくれるサービスを提供している店舗もあり、Appleの下取り額よりも高値になることもあるので、比較検討してみるのも賢い選択です。
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本記事が他のSeries4ユーザーの皆さんの参考になれば幸いです。
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