AirPods Proの次に購入したJabra Elite 85t(2020年11月購入)も、そろそろモデル末期かなという状況ですが、2021年9月にJabraが完全ワイヤレスイヤホンのEliteシリーズを刷新しました。
そして、2022年9月2日に、Jabra Elite 5が新シリーズの仲間入りとなりました。
旧シリーズのフラッグシップモデルのJabra Elite 85tも継続販売している中で、新旧のラインアップが混在しており、これからJabraの完全ワイヤレスイヤホンを購入する場合に、どのモデルが良いのか迷ってしまう人もいるのではないかと考え、それぞれのモデルの特徴をしっかりと比較できるようなページを作ろうと思いました。
今回は、2022年9月時点で販売されているEliteの新シリーズの全モデルと旧シリーズのフラッグシップモデルとなる85tを比較を行い、接続するスマホの種類や用途毎にお勧めモデルをご紹介します。
目次
製品外観




機能比較表
iPhoneで見ている人は、表を右にスライドできます→
85t | 7 Pro | 7 Active | 5 | 4 Active | 3 | |
---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ | 旧 | 新 | 新 | 新 | 新 | 新 |
位置 付け | ハイ エンド | ハイ エンド | スポーツ | ミドル | スポーツ | 廉価 |
特長 | ANC | 高音質 通話性能 向上 | 装着感 耐久性 向上 | Hybrid ANC | 装着感 耐久性 向上 | 若年層 コスパ重視 |
ANC | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
外音 取込 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
バッテリー | 5時間 ANCオン | 8時間 | 8時間 | 7時間 ANCオン | 7時間 | 7時間 |
防塵 防水 | IPX4 | IP57 | IP57 | IP55 | IP57 | IP55 |
先進 技術 | – | 骨伝導 センサー | 液体 シリコン ゴム | 6マイク 内蔵 | – | – |
片耳 利用 | △ 右耳のみ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
Bluetooth コーデック | AAC SBC | AAC SBC | AAC SBC | AAC aptX SBC | aptX SBC | aptX SBC |
Bluetooth 規格 | 5.1 | 5.2 | 5.2 | 5.2 | 5.2 | 5.2 |
マルチ ポイント | 2台 | 2台 | 2台 | 2台 | × | × |
重量 片側 | 7g | 5.4g | 5.5g | 5g | 5g | 4.6g |
急速 充電 | 15分間で 1時間分 | 5分間で 1時間分 | 5分間で 1時間分 | 10分間で 1時間分 | 10分間で 1時間分 | 10分間で 1時間分 |
スピーカー サイズ | 12mm | 6mm | 6mm | 6mm | 6mm | 6mm |
比較して分かったこと
ここからは、全モデルを比較して分かったことを項目毎に挙げていきます。
バッテリーの持ちが良くなったのか?

比較するにあたりJabra公式ページに記載のスペックを確認していた時に気づいたことは、85tだけANCがオンになっている場合で5.5時間、オフになっている場合で7時間と、それぞれの音楽再生時間が記載されており、新シリーズのモデルではANCオンとオフの区別がされておらず、1パターンのみの掲載となっています。


したがって、比較表に載せた時間がANCがオンでもオフでも変わらない(そんなことあるのか?)のか、または最長◯時間となっていることから、ANCオフの場合を掲載している可能性が高いと思いました。
実際のところは、購入してみて試してみるしかなさそうですね。

防塵・防水性能アップ!
85tの防塵・防水性能はIPX4でしたが、新シリーズは全てのモデルで85tを上回る性能を備えていました。
ミドルモデルの5、廉価モデルの3では、IP55に対応していて、
- 塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
- あらゆる方向からのノズルによる噴流水でも機器が影響を受けない
という仕様でした。雨の日に外出していても、雨粒を気にする必要もなさそうです。
そして、7の2モデルと4 Activeでは、IP57対応となっており、
- 塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
- 一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない
となっており、85tに比べると防水性能が飛躍的に進化していることが分かりました。
完全ワイヤレスイヤホンを利用していて、水中に落とすことはあまりないと思いますので、十分すぎるほどの防水性能に進化しています。
マルチポイントはミドル〜ハイエンドモデルで採用
85tでは採用していたマルチポイントが、新シリーズでは7 Proと7 Active、5で採用されています。
急速充電が進化!

AirPods ProやWF-1000XM4と比べて、85tの急速充電は残念な状況でしたが、新シリーズになって急速充電のパフォーマンスがライバル機に肩を並べることとなりました。
Elite 7シリーズでは、5分間の充電で1時間分音楽が再生できるまで、急速充電の質がアップしました。
片耳運用も改善?
85tでは、右耳側でしか片耳運用できませんでしたが、新シリーズでは特にその旨の記載がなかったため、左右いずれのイヤホンでも仕様することができると思われます。
それが本当であれば、85tよりも進化した点と言えます。
Bluetooth5.2の恩恵は?

調べてみたところ、5.2のメリットとして、
- 低消費電力でありながら高品質の音質を伝送できる圧縮技術
- 音源元となるオーディオソースデバイスと、複数のオーディオシンクデバイスとで独立したデータ伝送ができる
- 音源元となるオーディオソースデバイスと、複数のオーディオシンクデバイスを接続し、データを一斉配信
- 消費電力を抑える
- 5.1以前で指摘されていた暗号化キーに関する脆弱性が修正
が挙げられていましたが、そのうち気になったのが、2番目と3番目のメリットで、これらの機能を使えば、マルチポイント対応も難しくなさそうな気がするんですが、なぜ採用に至らなかったのか、ユーザー側では知る由もないありません。
お勧めモデル
ここからは、ユーザーの状況に応じて、お勧めモデルをご紹介します。
iPhoneユーザーはElite3と4は回避

iPhoneユーザーが音楽を聴く時には、AACコーデックを使って音楽データをiPhoneとイヤホンで伝達することになりますが、Elite3と4 Activeでは、AACコーデックは非採用になっていて、SBCコーデックでの接続となります。

SBCコーデックでの音楽を聴いたことがありますが、正直音質は良くないので、iPhoneユーザーの方で少しでも音質の良いものを求めるのなら、AACコーデックが使えないElite3と4 Acitveは買わない方が良いと思います。
AndroidユーザーはElite3と4はあり
Androidスマホを使っている人の場合、音楽を伝達する際のコーデックとして、aptXを採用しているスマホが多く、Elite3や4との相性も良いかと思います。

ただし、自分のAndroidスマホがaptXに対応しているかどうかをちゃんと確認した方が良いです。
テレワークで利用は7Pro
7 Pro一択となります。全モデルの中で唯一採用している骨伝導センサーによって、会話相手にしっかりとこちらの声を届けることができそうです。
運動しながら利用は7, 4 Active
激しい動きにもイヤホンが外れにくいと開発メーカーが謳っているので、7 Activeと4 Activeがお勧めとはなりますが、あまり激しい動きがなければ、7 Proでも良いかもしれません。
スマホやDAPで高音質な音楽を楽しみたいなら5
最新モデルとなるElite 5では、対応しているBluetoothコーデックが新シリーズ最大となる3種類(SBC, AAC, aptX)になっており、iPhoneやAndroid、DAP(音楽プレイヤー)といった複数の機器で音楽を楽しみたい場合も、高音質コーデックで聴くことが可能です。

Jabraブランドのイヤホンお試し利用は3
これまでJabraブランドの完全ワイヤレスイヤホンを使ったことがない方でどんな感じなのか試してみたい場合、ノイズキャンセル機能はありませんが、Elite 3は販売価格が1万円を下回る廉価版イヤホンになっているので、お勧めです。
85tの後継モデルを期待
本記事の最後に、モデル末期となった感のある85tですが、新シリーズのフラッグシップモデルとして後継機種の発売が気になるところです。
そこで、私が妄想する新シリーズのフラッグシップモデルを妄想してみました。
後継機種の妄想スペック
- モデル名はJabra Elite 8 Pro
- マルチポイントは5台まで対応
- Bluetooth5.2対応
- Bluetoothコーデックは、LDAC, aptXHD, AAC, aptX, SBC
- 5分間の充電で1時間分の音楽再生分の急速充電
- IP57対応
- 片耳運用(両耳対応)
- ANCオンで8時間音楽再生
近い将来、後継機種が発表されることを期待したいと思います。