【Jabra Elite 4 発売!】シリーズ刷新で分かりにくいJabra完全ワイヤレスイヤホンのラインアップまとめ《2023年4月版》

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AirPods Proの次に購入したJabra Elite 85t(2020年11月購入)も、そろそろモデル末期かなという状況ですが、2021年9月にJabraが完全ワイヤレスイヤホンのEliteシリーズを刷新しました。

そして、2023年4月6日に、Jabra Elite 4が新シリーズの仲間入りとなりました。

Jabra Elite 4
カラーラインナップ

旧シリーズのフラッグシップモデルのJabra Elite 85tも継続販売している中で、新旧のラインアップが混在しており、これからJabraの完全ワイヤレスイヤホンを購入する場合に、どのモデルが良いのか迷ってしまう人もいるのではないかと考え、それぞれのモデルの特徴をしっかりと比較できるようなページを作ろうと思いました。

今回は、2023年4月時点で販売されているEliteの新シリーズの全モデルと旧シリーズのフラッグシップモデルとなる85tを比較を行い、接続するスマホの種類や用途毎にお勧めモデルをご紹介します。

ちなみに、旧シリーズと新シリーズの製品の見分け方は、モデル名の数字が2桁が旧シリーズであり、1桁が新シリーズになります。

Jabra Elite 4 概要

まず、初めに今回新発売となったJabra Elite 4について、どのような特徴があるのかを簡単にまとめてみます

製品コンセプト

Jabraの製品ページから伝わってきたコンセプトは、仕事でもプライベートでも対応することができる汎用性の高さです。具体的な汎用性の高さについて、以下紹介して行きます

2台までのデバイスとマルチポイント接続

仕事用のスマホやMac、PCといったデバイスでTV会議や電話でコミュニケーションを取りながら、会議や会話が終われば、プライベートのデバイスから自分の好きな音楽もすぐ聴けます。

ペアリングも簡単接続

AndroidのFast Pair、WindowsのSwift Pairに対応しており、ペアリングに手間はかからないユーザーフレンドリーな設計です

Bluetooth 5.2

2020年に発表されたBluetoothの新たなバージョン5.2に対応

新たなオーディオ技術となるLE Audioも採用され、マルチ・ストリーム・オーディオ機能によって、複数のデバイスに音声を一斉送信、LC3という新コーデックも使えることから、高音質な音声データを省エネルギーで再生が可能

また、オーディオシェアリング機能により、自分のスマホで聴いている音楽を友達のヘッドホンやイヤホンで共有できたりもします(全てのデバイスやヘッドホン・イヤホンで5.2対応している必要があります)

アクティブノイズキャンセリング (ANC)

主に外出時の社会環境音(車や電車の騒音等)や室内の空調や換気扇の音に代表されるノイズを軽減してくれます

明瞭でクリアな通話

片耳のイヤホンにそれぞれ2つのマイクが設置されており、左右合計4つのマイクにより、自分の発する声も相手側にしっかりと伝えられるようキャッチします

ANCオンで最大5.5時間音楽再生

10分間の充電で1時間音楽再生できる急速充電に対応、ANCオフ状態で最長7時間音楽再生できます

片耳運用

Jabra公式ページより引用

左右いずれか一方のみ装着しての使用もOK

お勧めするユーザー像

対応コーデックが、aptXとSBCの2種のみであり、Apple製品が採用するAACには非対応となるため、iPhoneユーザーには非推奨。Androidユーザーにお勧めするプロダクトだと思います。

機能比較表

iPhoneで見ている人は、表を右にスライドできます→

85t7 Pro7 Active54 Active43
シリーズ
位置
付け
ハイ
エンド
ハイ
エンド
スポーツミドルスポーツスタンダード廉価
特長ANC高音質
通話性能
向上
装着感
耐久性
向上
Hybrid
ANC
装着感
耐久性
向上
汎用性
重視
若年層
コスパ重視
ANC×
外音
取込
×
バッテリー5時間
ANCオン
8時間8時間7時間
ANCオン
7時間5.5時間
ANCオン
7時間
防塵
防水
IPX4IP57IP57IP55IP57IP55IP55
先進
技術
骨伝導
センサー
液体
シリコン
ゴム
6マイク
内蔵
4マイク
内蔵
4マイク
内蔵
4マイク
内蔵
片耳
利用

右耳のみ
×
Bluetooth
コーデック
AAC
SBC
AAC
SBC
AAC
SBC
AAC
aptX
SBC
aptX
SBC
aptX
SBC
aptX
SBC
Bluetooth
規格
5.15.25.25.25.25.25.2
マルチ
ポイント
2台2台2台2台×2台×
重量
片側
7g5.4g5.5g5g5g4.6g4.6g
急速
充電
15分間で
1時間分
5分間で
1時間分
5分間で
1時間分
10分間で
1時間分
10分間で
1時間分
10分間で
1時間分
10分間で
1時間分
スピーカー
サイズ
12mm6mm6mm6mm6mm6mm6mm

製品外観

比較して分かったこと

ここからは、全モデルを比較して分かったことを項目毎に挙げていきます。

バッテリーの持ちが良くなったのか?

比較するにあたりJabra公式ページに記載のスペックを確認していた時に気づいたことは、85tだけANCがオンになっている場合で5.5時間オフになっている場合で7時間と、それぞれの音楽再生時間が記載されており、新シリーズのいくつかのモデルではANCオンとオフの区別がされておらず、1パターンのみの掲載となっています。

したがって、比較表に載せた時間がANCがオンでもオフでも変わらない(そんなことあるのか?)のか、または最長◯時間となっていることから、ANCオフの場合を掲載している可能性が高いと思いました。

実際のところは、購入してみて試してみるしかなさそうですね。

Jabra Elite 5の公式製品ページにおいては、ANCオンの場合の最長時間が表示されるようになっていました。

防塵・防水性能アップ!

85tの防塵・防水性能はIPX4でしたが、新シリーズは全てのモデルで85tを上回る性能を備えていました。

ミドルモデルの5、廉価モデルの3では、IP55に対応していて、

  • 塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
  • あらゆる方向からのノズルによる噴流水でも機器が影響を受けない

という仕様でした。雨の日に外出していても、雨粒を気にする必要もなさそうです。

そして、7の2モデルと4 Activeでは、IP57対応となっており、

  • 塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
  • 一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない

となっており、85tに比べると防水性能が飛躍的に進化していることが分かりました。

完全ワイヤレスイヤホンを利用していて、水中に落とすことはあまりないと思いますので、十分すぎるほどの防水性能に進化しています。

マルチポイントはミドル〜ハイエンドモデルで採用

85tでは採用していたマルチポイントが、新シリーズでは7 Proと7 Active、5、4で採用されています。

急速充電が進化!

AirPods ProやWF-1000XM4と比べて、85tの急速充電は残念な状況でしたが、新シリーズになって急速充電のパフォーマンスがライバル機に肩を並べることとなりました。

Elite 7シリーズでは、5分間の充電で1時間分音楽が再生できるまで、急速充電の質がアップしました。また、Elite 5・4系モデルでは10分間充電で1時間分の音楽連続再生の急速充電対応でした。

片耳運用も改善?

85tでは、右耳側でしか片耳運用できませんでしたが、新シリーズでは特にその旨の記載がなかったため、左右いずれのイヤホンでも使用することができると思われます。

それが本当であれば、85tよりも進化した点と言えます。

Bluetooth5.2の恩恵は?

調べてみたところ、5.2のメリットとして、

  • 低消費電力でありながら高品質の音質を伝送できる圧縮技術
  • 音源元となるオーディオソースデバイスと、複数のオーディオシンクデバイスとで独立したデータ伝送ができる
  • 音源元となるオーディオソースデバイスと、複数のオーディオシンクデバイスを接続し、データを一斉配信
  • 消費電力を抑える
  • 5.1以前で指摘されていた暗号化キーに関する脆弱性が修正

が挙げられています

お勧めモデル

ここからは、ユーザーの状況に応じて、お勧めモデルをご紹介します。

iPhoneユーザーはElite3と4系2種は回避

iPhoneユーザーが音楽を聴く時には、AACコーデックを使って音楽データをiPhoneとイヤホンで伝達することになりますが、Elite3と4 Activeでは、AACコーデックは非採用になっていて、SBCコーデックでの接続となります。

SBCコーデックでの音楽を聴いたことがありますが、正直音質は良くないので、iPhoneユーザーの方で少しでも音質の良いものを求めるのなら、AACコーデックが使えないElite3と4 Acitve、4は買わない方が良いと思います。

AndroidユーザーはElite3と4系2種はあり

Androidスマホを使っている人の場合、音楽を伝達する際のコーデックとして、aptXを採用しているスマホが多く、Elite3や4 Active、4との相性も良いかと思います。

ただし、自分のAndroidスマホがaptXに対応しているかどうかをちゃんと確認した方が良いです。

テレワークで利用は7Pro

7 Pro一択となります。全モデルの中で唯一採用している骨伝導センサーによって、会話相手にしっかりとこちらの声を届けることができそうです。

運動しながら利用は7, 4 Active

激しい動きにもイヤホンが外れにくいと開発メーカーが謳っているので、7 Activeと4 Activeがお勧めとはなりますが、あまり激しい動きがなければ、7 Proでも良いかもしれません。

スマホやDAPで高音質な音楽を楽しみたいなら5

最新モデルとなるElite 5では、対応しているBluetoothコーデックが新シリーズ最大となる3種類(SBC, AAC, aptX)になっており、iPhoneやAndroid、DAP(音楽プレイヤー)といった複数の機器で音楽を楽しみたい場合も、高音質コーデックで聴くことが可能です。

Jabraブランドのイヤホンお試し利用は3

これまでJabraブランドの完全ワイヤレスイヤホンを使ったことがない方でどんな感じなのか試してみたい場合、ノイズキャンセル機能はありませんが、Elite 3は販売価格が1万円を下回る廉価版イヤホンになっているので、お勧めです。

85tの後継モデルを期待

本記事の最後に、モデル末期となった感のある85tですが、新シリーズのフラッグシップモデルとして後継機種の発売が気になるところです。

Jabra Elite 85t

そこで、私が妄想する新シリーズのフラッグシップモデルを妄想してみました。

後継機種の妄想スペック

  • モデル名はJabra Elite 8 Pro
  • マルチポイントは5台まで対応
  • Bluetooth5.2対応
  • Bluetoothコーデックは、LDAC, aptXHD, AAC, aptX, SBC
  • 5分間の充電で1時間分の音楽再生分の急速充電
  • IP57対応
  • 片耳運用(両耳対応)
  • ANCオンで8時間音楽再生

近い将来、後継機種が発表されることを期待したいと思います。

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