AirPods Proの新ファームウェア3E751レビュー!3A283から少し改善があった程度で長く待った割に期待外れ…ノイズキャンセリング機能に絞って評価!

2021年5月3日



4/29に新たなAirPodsProのファームウェアとしてリリースされた3E751について、所有するAirPodsProがこのファームウェアにアップデートされた状態で、5月1日に着用して外た時のノイズキャンセリング機能のパフォーマンスに絞って評価してみました。

こちらのページでは、2C54に自動アップデートされたAirPodsProでノイズキャンセルの著しいパフォーマンス低下を体感した場面ごとに3A283が適用されたものと比較、さらに、2D27以前のファームウェア時のパフォーマンスとの比較についても、評価します。

検証環境

今回のパフォーマンスの検証は、以下の4つの場面において評価しています。

  • 自分が歩いた時の振動の伝わり
  • 自分の耳からAirPodsProを通して伝わる心臓の鼓動
  • 自分が乗車していない車や地下鉄から発せられる騒音
  • バスや地下鉄に乗車している間に伝わる車内騒音
3E751評価の配点ルール(16点満点)
  • 4点 → ノイズキャンセリング機能が高評価だった初期ファームウェア2B584と同等レベル
  • 3点 → 3A283よりもずいぶんと改善が見られる
  • 2点 → 3A283と比べると多少の改善はみられる
  • 1点 → 3A283から改善が見られない
  • 0点 → 3A283と比べてパフォーマンスの低下が認められる

注意事項

この後ご紹介する複数の評価場面におきまして、どのようなノイズであるのかイメージしやすくするため、iPhoneで実際に録音をした音声データを貼り付けており、プレーヤーで再生ができるようになっています。iPhoneなどのスマートホンやMac、PC等で再生する時には音量にお気をつけ頂くようお願いします。マイクの感度が悪く、くぐもったような録音状態でしたので、あまり参考にならないかもしれません…

自分が歩いた時の振動の伝わり

今回の3E751は3A283と比べても、特にパフォーマンスに違いを感じられず、改善は認められませんでした。2C54の時のように、歩いた振動をノイズとして拾ってくるようなことはなくなりました。

従って、こちらでの配点は1点になります。

自分の耳からAirPodsProを通して伝わる心臓の鼓動

こちらの場合においては、3A283の時と比べて特に違いは感じられませんでした。3A283の時と変わらずに、引き続き心臓の鼓動が気になることはなく、音楽鑑賞を楽しむことができました。

こちらの配点も、1点となります。

自分が乗車していない車や地下鉄から発せられる騒音

地下鉄入線

こちらの場面での調査の結果、3A283の時と比べて明確な改善は感じられず、3A283から引き続いて、外出している途中にすれ違う車から発せられるエンジン音のノイズが多少除去し切れていないのか、一部分のノイズがスルーで伝わっている印象を持ちました。

ただし、そのノイズは2C54の時のように除去ができていなくて不快に思うまでは至らずに、2D27の時に聞こえていたエンジン音の『サーッ』という音に、除去し切れなかったエンジン音が少し加わって伝わってくる印象です。そのノイズは低音域ではなく中~高音域のものに感じました。

したがって、こちらの評価点は1点です。

バスや地下鉄に乗車している間に伝わる車内騒音

バス車内

バスに乗っている時に感じたのは、バスの床下から伝わる低いエンジン音のノイズはおよそ除去できているものの、中音域のノイズが残っている印象、また、社内の通風孔から出ている風の音があまり除去できていませんでした。

地下鉄の車内

地下鉄に乗っている時は、地下鉄の車輪がレールの上を通る時の振動が、3A283の時と比べると、およそ8割方のノイズはスルーで伝わっていた3A283であった一方、3E751では車輪の振動がガタンガタンという衝撃音がカタンカタンと多少のノイズ除去がされて聞こえていた印象でした。

また、バスと同様に車内の通風孔から出てくる風の音が目立っていた印象で、さらにはスピードを出して走っている時に、『ヒューーー』という風切り音のようなノイズがノイズ除去できずに耳の中に入って来ていました。

全体的には回転する車輪とレールが擦れて発せられるような低音ノイズはそこそこ除去はできているのですが、ごくわずかに残っている低音とも中音とも判断が難しいノイズに加えて、主に風音を代表とする高音域の騒音がスルーで聴こえているような印象を受けました。

2D27では前述したこれらの騒音をまあまあ除去していたので、まだまだ改善の余地、というか2D27でせっかく満足できるノイズ除去レベルにまで達していたのに、同レベルまでには回復していないと言えます。

その他、車内アナウンスはそのままスルーで聞こえていたように思います。

2D27で発生したビリビリ音は再現せず

2D27が適応されたAirPodsProで、右耳側だけバスや地下鉄が発するエンジン音やモーター音の低音域ノイズに引っ張られてしまっているのか、本体外側についているマイクを震わせているような、ビリビリ音が鳴り続けるという事象が発生していましたが、今回の検証ではそのようなビリビリ音は発生しませんでした。

こちらについては、ソフトウェアの問題ではなく、AirPods Pro修理プログラムの対象であったモデルでの経験のため、ハードウェア的な問題だったかと思いました。

以上の結果から、こちらでの評価点は2点です。

洗濯機の脱水時に伝わる洗濯槽が高速回転している時のモーター音

こちらの場面での検証がまだできていないため、後日対応とします。

2D15で感じていた圧迫に近い不快感

3E751での圧迫感というのは、ほとんど感じていません。一方で、ノイズキャンセリングモードオンにしても、特定の音域だけ穴が空いているような感覚で、騒音がスルーで入って来ているのを体感しています。

まとめ

新たな評価ポイントには配点を行わず、過去の比較ができるポイントに絞りましたが、3つの場面での評価点は、3A283と明確な改善が見られない1点付く結果となりましたが、バスや地下鉄内のノイズ除去に関してだけは多少の改善が見られた感覚を持っています。しかしながら、手放しで3A283と比べて良いかというと、そこまでは言い切ることができないかなという印象です。強いて言うのなら、3A283から悪化はしておらず、少しだけ改善した部分があった、という表現としたいと思います。

参考までに、過去のバージョンにさかのぼって、ノイズキャンセリング機能のパフォーマンスの良し悪しを折れ線グラフに表してみました。初期リリースバージョンの2B584を最高評価となる100点として基準として、過去最悪のファームウェア2C54は0点という最低基準ともしています。

これまでの結果より、3A283は55点と評価しました。

他のユーザーの皆さんの感想はいかがでしょうか?ちなみに、Jabra Elite 85tも一緒に持ち出して比較してみましたが、全く勝負ならずで、AirPods Proで悪目立ちしていた騒音はしっかりと除去できていました。