ZX300後継とみられるZX500がドイツで発表。WMポート廃止に

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【更新履歴】10/19 国内でのZX500正式発表を踏まえて大幅に加筆修正 加筆部分を赤文字で、修正を打消し線で表しています。

毎年9月に行われる世界最大級の家電見本市、IFA。

今年はドイツで開催しましたが、その中でSONYが新機種の発表をしました。

私が現在使っているミドルモデルの音楽プレイヤー、ZX300の後継モデルとみられるではなく新ラインアップとして登場したとなったZX500がそれです。

[blogcard url=”https://www.phileweb.com/news/d-av/201909/05/48318.html”]

[blogcard url=”https://www.sony.jp/walkman/products/NW-ZX500_series/”]

2019年11月にヨーロッパで販売が開始されるとアナウンスがあり、日本での販売は未発表11月2日となっています。

こちらでは、現行機種である生産終了品となったZX300と新たに発表されたZX500の機能について、現時点で分かっている情報で比較したいと思います。(2019年9月5日10/19時点で判明している情報を元に記事にしています)

なお、生産終了となったZX300について詳しくまとめた記事が下になります。

[blogcard url=”https://koregadge.info/?p=3479″]

ZX500の外観

本体サイズ(縦×横×奥行)最大外形寸法

ZX300 

→ 120.4 × 57.7 × 14.9 / mm

ZX500 

→ 122.6 × 57.9 × 14.8 / mm

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サイズの変更はあまりありませんが、縦幅が少しだけ伸びたといったところです。

液晶ディスプレイサイズ

ZX300 

→ 3.1型(7.8cm) 800×480ドット

ZX500 

→ 3.6型(9.1 cm) 1,280×720ドット

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液晶ディスプレイは、ZX500になって16%サイズアップの大画面化および高解像度化となりました。

重量

ZX300 

→ 157g

ZX500 

→ 164g

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7gという違いがどこまであるか分かりませんが、少しだけ重くなっています。

OS

ZX300 

→ 独自OS(WM1シリーズと同じ)

ZX500 

→ Android 9.0

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ZX500では、OSにAndroidを採用することとなりました。ZX300の独自OSのままで不満のない私としては、SONYさんのこの決定にガッカリした次第です。

Androidなんて載せなくていいのに。。。

バッテリー駆動時間

ZX300 

→ 【有線音楽再生時】
●MP3 128kbps
ステレオミニジャック 約30時間
バランス標準ジャック 約25時間

●FLAC 192kHz/24bit
ステレオミニジャック 約23時間
バランス標準ジャック 約20時間

●DSD 2.8224MHz/1bit
ステレオミニジャック 約19時間
バランス標準ジャック 約13時間

→ 【Bluetooth再生時(送信モード)】

●SBC(接続優先)
約11時間

●LDAC(音質優先)
約10時間

ZX500 

→ 【有線音楽再生時】

●MP3 128kbps
ステレオミニジャック 約20時間
バランス標準ジャック 約19時間

●FLAC 192kHz/24bit
ステレオミニジャック 約16時間
バランス標準ジャック 約15時間

●DSD 2.8224MHz/1bit
ステレオミニジャック 約10時間
バランス標準ジャック 約9時間

→ 【Bluetooth再生時(送信モード)】

●SBC(接続優先) MP3 128kbps
約11時間

●LDAC(自動) FLAC 96kHz/24bit
約8.5時間

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ZX500では、ZX300と比べて再生時間が最大の差で、10時間も短くなっています。残念ですが、Androidを積んでいる時点で致し方なしといったところでしょうか?

その代わりといっては何ですが、アンバランスとバランス出力時の再生時間の差が小さくなっていますね。

そして、国内発表で明らかになったのが、ワイヤレスでの再生時間です。

SBCコーデックでは2機種間での差はなく、公称で約11時間となっていました。

しかし、LDACの場合では、ZX500では約8.5時間となり、ZX300では10時間だったため、約1.5時間も稼働時間が短くなっています。

バッテリー駆動時間というのは自分の中で重要なファクターなので、ZX500は正直買うに値しないのが正直な感想です。

内蔵メモリー

ZX300 

→ 【NW-ZX300G】128GB
→ 【NW-ZX300】64GB

ZX500 

→ 【NW-ZX507】64GB

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今回発表された品番は507で64GBモデルのみでしたが、ZX300同様、発売から時間が経ったのちに、128GBモデルの発売がありそう?

充電・同期ポート

ZX300 

→ WMポート

ZX500 

→ USB-C (USB2.0準拠)

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ウォークマンに長年採用され続けてきたWMポートがその役目を終えて、USB-Cにとって代わりました。

気になるのがUSB-Cの急速充電に対応しているかどうかです。

バランス接続

ZX300 

→ 〇 4.4mm接続端子

ZX500 

→ 〇 4.4mm接続端子

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ZX300に引き続き4.4mmバランス接続端子による再生対応が約束されました。ZX500でのバランス接続で音楽を聴いてみたい!

対応フォーマット

ZX300 

・MP3 ( .mp3):32 – 320kbps (VBR対応) / 32, 44.1, 48kHz

・WMA ( .wma):32 – 192kbps (VBR対応) / 44.1kHz

・ATRAC ( .oma):48 – 352 kbps (66/105/132kbps は ATRAC3) / 44.1kHz

・ATRAC Advanced Lossless ( .oma):64 – 352 kbps (132 kbps は ATRAC3 base layer) / 44.1 kHz

・FLAC ( .flac):16, 24bit / 8-384kHz

・WAV ( .wav):16, 24, 32bit (Float/Integer) / 8-384kHz

・AAC ( .mp4, .m4a, .3gp):16-320kbps / 8-48kHz

・HE-AAC ( .mp4, .m4a, .3gp):32-144kbps / 8-48kHz

・Apple Lossless ( .mp4, .m4a):16, 24bit / 8-384kHz

・AIFF ( .aif, .aiff, .afc, .aifc):16, 24, 32bit (Float/Integer) / 8-384kHz

・DSD ( .dsf, .dff):1bit / 2.8224, 5.6448, 11.2896 MHz

・APE ( .ape):8, 16, 24bit / 8-192kHz(Fast, Normal, High)

・MQA ( .mqa.flac):対応

ZX500 

MP3 ( .MP3): 32 – 320kbps (supports VBR) / 32, 44.1, 48kHz

WMA ( .WMA): 32 – 192kbps (supports VBR) / 44.1kHz

FLAC ( .flac): 16, 24bit / 8-384kHz

WAV ( .WAV): 16, 24, 32bit (Float / Integer) / 8-384kHz

AAC ( .mp4, .m4a, .3gp): 16-320kbps / 8-48kHz

HE-AAC ( .mp4, .m4a, .3gp): 32-144kbps / 8-48kHz

Apple Lossless ( .mp4, .m4a): 16, 24bit / 8-384kHz

AIFF ( .aif, .aiff, .afc, .aifc): 16, 24, 32bit / 8-384kHz

DSD ( .dsf, .dff): 1bit / 2.8224, 5.6448, 11.2896 MHz

APE ( .ape): 8, 16, 24bit / 8-192kHz (Fast, Normal, High)

MQA ( .mqa.flac): 対応

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ZX500になって、ATRAC とATRAC Advanced Losslessが対応フォーマットから抜け落ちました。

私自身、前述の2つの音楽データは持ち合わせていないので、特に困ることはありませんでした。

Bluetoothバージョン

ZX300 

→ Ver 4.2

ZX500 

→ Ver 5.0

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バージョン5にアップデートされて正常進化となりました。

Bluetoothコーデック(送信)

ZX300 

→ LDAC aptX HD aptX SBC, LDAC, aptX, aptX HD 

ZX500 

→ LDAC aptX HD対応  SBC, AAC, LDAC, aptX, aptX HD

コメント

対応フォーデックについて、aptXがどうやら非対応のようです。ZX500ではAACに対応しているのが違いとなりました。

WiFi接続

ZX300 

→ 非対応 

ZX500 

→ 対応

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Android OS搭載の恩恵により、ZX500単体でWiFiに接続ができるようになり、e-onkyoやmoraといった音楽販売サイト

[blogcard url=”https://koregadge.info/?p=1962″]

より直接ZX500に音楽データのダウンロードとインストールができるようになったことが、ZX300との最大の違いになります。

USB充電 充電時間(約/時間)

ZX300 

→ 約5.5時間(満充電)、約4.5時間(約80%まで充電) 

ZX500 

→ 約6.5時間(満充電)、約5時間(約80%まで充電)

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バッテリー駆動時間は短くなり、また充電に必要な時間が長くなってしまったので、バッテリー周りのZX500評価としては、改悪となってます。

その他

ZX500では、ZX300では非対応だった加速度センサーが搭載されています。

加速度センサー、音楽プレーヤーでどう活用できるのでしょうか?そもそも必要だったのか、?なところがあります。

まとめ

これまでの独自OSでも、私は特に不満はなかったですが、AndroidにOS変更、そして前述の項目に挙げたWiFi対応による音楽データの直接ダウンロード・インストールや音楽ストリーミングサービス利用のメリットは現代の音楽プレーヤーとしては実装しておきたい機能なのかもしれません。

でも、音楽ストリーミングサービスに魅力を感じない自分の音楽スタイルからすると、バッテリー駆動時間が短くなったこととの方が新たなメリットを上回るデメリットのように感じて、zx300からの乗換えをしたいとは現時点で思ってはいません。

ZX300にあって、ZX500ではなくなったもの

WMポート

USB DAC機能

Bluetoothレシーバー機能

トーンコントロール

ZX500にあって、ZX300にないもの

USB-C

本体マイク

加速度センサー

ワイヤレスLAN

AACコーデック(送信)

テーマ/壁紙

今回、国内での製品発表を受けて、総合的に比較ができましたが、私の音楽鑑賞スタイルではZX300からZX500に乗り換えたいと思えるメリットがまったくありませんでした。

公式紹介動画

 

スペック参考ページ

ZX300

[blogcard url=”https://www.sony.jp/walkman/products/NW-ZX300/spec.html”]

ZX500

[blogcard url=”https://www.sony.jp/walkman/products/NW-ZX500_series/spec.html”]

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