2020年11月に投稿した過去記事で、Apple Watchにはメディア用ストレージ領域というものが存在していて、Apple Watchに音楽データを大量にインストールしたくても、メディア用ストレージ領域の存在が邪魔をして、Apple Watchの空きストレージをフルに利用できないことが不満だ、という記事を作りました。
前回の記事としては不満の意を表するところに終始していましたが、メディア用ストレージというものがどれ位の容量として用意されているのかを調べてみたくなったので、検証を兼ねて実際に調査をしてみました。今回は、実際のストレージ容量はいくつになっているのかについて自分なりに検証してみましたので、その結果と共に検証方法についてご紹介します。
目次
検証環境
- Apple Watch Series 6(ストレージ容量 32GB)
- watchOS 7.5
- Windows 10 PCにインストールされたiTunes
- iTunes経由で音楽CDから取り込んだ楽曲や配信サイトで購入した楽曲データを同期(Lightningケーブル利用)
検証手順
iTunesからiPhoneへ
Apple Watchに楽曲データを転送するため、まずはiPhoneへ楽曲データを同期。最初に全体の楽曲データ容量を5GB強になるよう調整し、iPhoneに同期をすることからスタートしました。
iPhoneからApple Watchへ
iPhoneへの同期が終了後、iPhoneとApple Watch間で同期を掛けるため、Apple Watchを充電されている状態にして、Apple Watchアプリ内のミュージックを起動することで同期しました。
以後、ミュージックにて、メディア用ストレージ領域が一杯ですという表示が出てくるまで、およそ1GBずつ追加し、6GB強 → 7GB強 → 8GB強といったように段階を踏んで保存容量を増やしながら検証を行いました。
検証結果
メディア用ストレージの容量は8GB
検証を進めていく中で上限に達したと分かったのは、8GB強での楽曲データを同期した時点でした。その時の状況をスクリーンショットを含めてまとめます。
iPhoneストレージ
まずは、iPhone側の状態確認からですが、設定アプリより一般をタップしたあとで、一般メニューからiPhoneストレージをタップします。
次に、iPhoneストレージの画面が表示され、iPhoneのストレージを利用している各種データを一覧で確認することができます。注目点としてミュージックと表示されている欄に、iPhoneに同期されている楽曲データ容量が表示されるのですが、それが8.7GBだと分かります。この状態で、Apple Watchと楽曲データの同期をしました。
Apple Watchのミュージック画面
8.7GBの楽曲データをApple Watch側に転送・同期を進めたところ、過去記事でも紹介しましたメディア用ストレージ領域が一杯です、という表示がでてきました。5GB強から、6GB、7GBとおよそ1GBずつ増やしても表示されなかったメッセージです。
Apple Watchストレージ
では、Apple Watch側ではどれだけの楽曲データが保存できたのかを調べてみます。確認する方法ですが、Apple Watchアプリから一般をタップした後に、画面下にスクロールすると、
使用状況というメニューがあるのでそこをタップします。
使用状況の画面に変わりました。ストレージの占有%の高い順で並んでいますが、その中でミュージックが一番上に表示されており、8.0GBと表示されていることが分かります。
以上の結果より、メディア用ストレージが8.0GBを上限だということが分かり、残り0.7GB分がApple Watchに保存することができていないため、『メディア用ストレージ領域が一杯』というメッセージが表示された状況になります。しかし、Apple Watchのストレージ全体では14.6GB(画面左上に使用可能として表示)も空いていることから、空き容量をフルで利用することができない状態だということがお分かりいただけたかと思います。
まとめ
改めてとはなりますが、Appleにはメディア用ストレージという仕組みを撤廃し、watchOSが正常に動くための必要最低限のストレージ容量は確保した上で、残りのストレージ領域をユーザー側で自由に使えるようにしてもらいたいところです。
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